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ねみぃ。
午後3時。昼間独特のポカポカとした陽気がギルベルトの眠気を誘っていた。ソファでうつうつしていると耳に電話のベルが聞こえた。
暫く無視していたが、しつこく鳴り響くベルに、とうとう居留守を諦めて重い腰を上げて受話器をとった。
「ギルベルト?私です。」
受話器から聞こえて来たのは聞きなれた同居人の声。通りで電話がしつこく鳴っていたわけだ。
「何だよ坊ちゃんかよ。」
俺様のがっかり感溢れる声にお前はどんな反応をするだろう。
「迎えに来てください。」
予想とは全く違う言葉が返ってきた。ローデリヒが自分に迎えに来てほしいと言うのは珍しい。そこで俺は閃いた。
「いいぜ。」
なるべく優しい声で答える。
「何処にいるんだ?」
聞くと。おいおい、直ぐそこじゃねーか。
「迎えに行ってやるから絶対そこから動くなよ。」
そう言って電話を切った。けせせ。もちろん直ぐに迎えに行く気は無いぜ。ゆっくり行って迷子の坊ちゃんの困った顔じっくり見てやるぜ。
俺様は20分後に出発する予定を立てて、万全のコンディションを整えるべく短い睡眠をとることにした。
待ってろよ坊ちゃん。
どおぉぉぉぉぉぉーーーーーん!!!!!
その音に驚いて目が覚めた。いつものキッチンから聞こえる爆発音とは桁違いの、腹からくるような凄まじい音だ。見れば先程の麗らかな天気が嘘のように窓の外は雷雨だった。
やべぇ!!
柱の鳩時計を見ると時刻は既に午後5時。俺は怒り狂うお貴族様を想像して慌てて玄関へ向かった。
それと同時に玄関のドアが開かれる。そこから早めに帰って来たらしいヴェストと雨に濡れたローデリヒの姿が現れた。ローデリヒと目が合う。烈火のごとく怒るローデリヒを想像していたが。想像と違ってローデリヒは怒る様子も無く、少し驚いた顔をすると直ぐに目をそらした。
「ルート、ありがとうございます。」
そう告げると俺の横を通り過ぎた。そんなローデリヒの様子を見たヴェストが胃を押さえながら俺に、兄さん、ローデリヒに謝ってくれ。って何で俺が謝らなきゃならないんだ。
大体ヴェストが迎えに来るんなら最初から俺様がわざわざ迎えに行くことなんてないだろ!
look forward to xx 【02】 へ続きます。