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何なんだよあのメガネ。
結局あれから一度も姿を見ること無く、翌朝を迎えていた。 昨日の雷雨が嘘のような快晴。しかし何だか心が晴れない。 ヴェストは昨日再度仕事に出かけて深夜に帰宅した。 そして今朝再び出かけたらしく、テーブルには俺とローデリヒ 2人分の朝食が各々の席に綺麗に並べられていた。 昨晩から食事の支度もせず、機嫌を損ねて一度も姿を現さない ローデリヒに苛立ちを感じる。 この苛立ちは直接本人にぶつけなければ納まらない。 そう思ったら即行動だ。俺はすぐさまローデリの部屋に向かった。
強めにノックをする。が返事は無い。 鍵の付いていない部屋のドアを開けて主の許可なく中に入る。 「お前いい加減に!」 と、そこで部屋の異常に気付いた。ローデリヒには珍しく 服が部屋に散らばっている。そしていつもは起きている筈の ローデリヒがベッドの上にぐったりと横たわっていた。
近づいて肩を触ると…
すごい熱じゃねーか。
ふぅ…。
医者も呼んで一通り看病し終わって、ようやく一息ついた。
そこでようやく目を覚ましたローデリヒと目が合う。
「ギルベルト…」
「ありがとうございます。」
そこでそんなに素直なのは反則だろ。顔が赤くなるのがわかる、って何赤くなってんだ俺は!?
「俺様が何か食べるもの用意してやるぜ!」
楽しみにしとけ!そう告げると慌てて部屋を飛び出した。
冷蔵庫を開けると昨日坊ちゃんが買ってきた食材が分けられることなく入っていた。袋の中身を取り出して行くと、中身は俺様とヴェストの好きなものばっかりだった。
気を取り直して俺様は以前ヴェネチアーノちゃんから教わったカボチャのリゾットを作ることにした。
しばらく料理をしていると、ヴェストが帰ってきた。
「兄さん、ローデリヒは大丈夫か?」
「ああ、大分落ち着いてる。」
味見をしながら答える。さすが俺様、料理美味すぎるぜ。
「ちゃんと謝ったんだろうな。」
何のことだ?しばらく考えてそう言えば昨日謝るように言われていたのを思い出す。
「あー」
「まったく、昨日ローデリヒはずっと兄さんのことを待ってたんだぞ。」
「え?」
ローデリヒの部屋にできたてのリゾットを持っていく。サイドテーブルに置いて、ローデリヒを起こす。その体はやはり熱く、今にも倒れそうで自分に凭れさせた。体を動かすのもだるそうで、スプーンにリゾットをすくって冷ましてから口元に運ぶ。
「食べれるか?」
普段なら絶対に食べないであろう、よっぽど辛いらしく頷くと素直に食べ始めた。
「美味しいです。」
「当たり前だろ、俺様が作ったんだぜ。」
こうして抱いているとローデリヒが以前より細くなったのが分かる。
「貴方は暖かくて気持ちいいですね。」
そんなことを言うものだから先ほどより強く抱きしめた。
「ローデリヒ悪かった。」
「貴方は私の事が嫌いなのですから、仕方ないですよ。」
ちょっと待てよ。
「嫌いな奴だったらこんなに心配するかよ。」
「じゃあ治るまで責任とってくださいますか?」
「ああ、でも治ったら全部奪うぞ。」
「はい。」
そう答えてローデリヒは幸せそうに微笑んだ。
ワード先生がnoinの文字に修正をかけます。違うもん!そういう使い方だもん!